プレ快気祝い。
ワタクシではありません。ワタクシの父の話です。
退院したらこの話をしようと思っていて、ついにその日が来たので書いてみます。
実は、ワタクシの父親は数年前突然、「急性膵炎」という病気に襲われました。本来、食べたものを消化するために分泌される膵液が、何らかの原因で膵臓自身を溶かしてしまうという、見るからに(見えませんが)痛そうな病気。ここ数年で数回の発作の中で、ワタクシも1度だけ病院に連れて行ったことがありますが、CT室の外まで漏れる父親の声を聞く限り、その痛みは想像を絶するものだったようです。
初回、2回目、3回目と入院の回を重ねるごとに入院期間自体は短く、痛みのピークも低くなりました。息子としても、この病気とは付き合って行くしかないんだろうな、でも最近は発作出ないな、と思っていた矢先、腹部の違和感を訴える父親。なんでも、もう発作が来る前にはなんとなく雰囲気がわかるんだそうです。
そして、今回の入院。最初は某病院にお世話になりましたが、どうも膵炎については専門的でないらしく(仕方のないことです。一般的な病気ではないので)、悪くはならないものの劇的に良くなるわけでもなく、という2ヶ月を過ごした後、大学病院へと転院させてもらうことになりました。
大学病院では、さすが膵臓を始めとした消化器を専門に扱う外科チームがあって、専門的な検査をしてもらうことができました。
そこで提案されたのが、膵管にできた石を取り除く、という手術。ただし、膵臓というのは厄介な場所で厄介な作りをしていて、一筋縄ではいかないようです。あれをこうして、これをあーして、と、医学の世界にいないワタクシにとっては、手品のような手術。不安を覚えないと言えば嘘です。
しかし、これまで数年の間痛みと付き合ってきたのが、これでよくなるのなら、と担当の先生にすべてを任せるという父親。本人がそういうのなら、それに任せる。それが永田家のB型人間(我が家はO型の父親を除いてみんなB型)。
ところが、手術の数日前になって、担当の先生から、「内視鏡でもうまくいきそうだから、やってみましょう」とのこと。正直、ほっとしました。
内視鏡手術は無事成功。石の7割を除去し、19日に退院となりました。残りの3割は1ヶ月後に再び内視鏡で除去する予定。なので「プレ快気祝い」。
対処療法ではなく、本人もすっきりした形で治療をしてもらえてよかった。1つめの病院でふさぎ込んでいたのが嘘のように、今は落ち着いた表情を見せています。
入院していた3ヶ月の間、2~3日に1度見舞いに通うことで、家にいるときより父子の会話が増えたというのは、皮肉な話。けど、本人は3ヶ月ものベッド生活は長かっただろうけど、息子はちょっとだけ幸せな気分になれた。父親は63歳。息子ももう29歳。これからも、向き合って話せる時間を持てたらいいな、と思う。
だけど、病室はしばらくいいや。病気と闘った父も、毎日病院に通った母も、今は少し休んで、これから人生を健康に過ごして欲しい。
いつも笑顔と気遣いをくれたルミにも感謝。
TrackBack URL :
Comments (0)